毎年の検診で、バリウム検査をお受けになっておられる方も多いと思います。どうしてあのまずい(失礼!)液体を飲まなくてはならないのでしょうか。
バリウム検査は、胃癌検診の一環として行われ、胃癌による死亡率を低下させる効果が認められています。それでは、バリウム検査では何を異常としてとらえるのでしょうか? 頻度の高い指摘を述べます。
① 胃のヒダの不整
胃炎がある場合、胃のヒダが不整になったり、肥厚(腫れぼったくなる)したりします。代表的なのは、ピロリ菌感染による胃炎です。
② 胃のヒダの消失
慢性的な胃炎が続くと、粘膜が痩せてヒダが消えてしまいます。ピロリ菌による胃炎や、A型(自己免疫性)胃炎などでみられます。

③ ポリープ
バリウムの乗り(お化粧のノリのイメージに近い)によって、ポリープの性状、悪性度など、かなり精度の高い診断が可能です。

③ 胃癌
隆起型(盛り上がっている)は小さいものから指摘されやすいですが、陥凹型(へこんでいる)は描出が困難なことがあります。

③ 粘膜下腫瘍
胃の粘膜の下にできる腫瘍で、外部からの圧排像(押されているイメージ)として描かれます。平滑筋腫やGIST(消化管間質腫瘍)の頻度が高いです。

③ 潰瘍/潰瘍瘢痕(傷あと)
症状が出やすいので、無症状の方に行う検診で活動性のある潰瘍が指摘されることは稀ですが、潰瘍の傷あとは胃壁のひきつれとして描かれます。

いずれの指摘があっても、しっかり診断するには内視鏡検査が必要かな?というのは、何となくお分かり頂けると思います。
バリウムで検診をお受けになっている方は、そもそも内視鏡検査が怖い、という方が多い可能性がありますが、当院では鎮静剤を用いて、ウトウトしているうちに検査を終えることができます。ハードルは高いかもしれませんが、バリウム検査で異常が指摘された場合には、勇気を持って受診して頂けると良いと思います。
検査が怖い場合は、遠慮なく申し出て頂いて、どういった方法が良いのか、一緒に相談していきましょう!





