痛みがなく、検診として非常に優れた検査
便潜血検査は、専用の容器に便を少量とって提出し、便の中に微量の血液成分が混ざっていないかを調べます。
検査法は、ヒトの血液に含まれるヘモグロビン (Hb) という物質を免疫学的にチェックする方法が一般的です。
継続的な出血かを調べるため、違う日に2回、便を採取します。
侵襲や痛みがなく、簡便で、検診として非常に優れた検査です。
便潜血検査は、大腸癌のスクリーニングとして行われますが、あくまで便中のヘモグロビンをチェックしているため、大腸癌のほか、様々な疾患で陽性になります。
例えば、大腸ポリープ、炎症性腸疾患、大腸憩室出血、血管異形成、稀に痔核などです。
ですから、便潜血検査で陽性となっても、必ずしも癌がある訳ではなく、陽性となった方のうち、約2.5%に大腸癌が見つかるとされます。

まとめ
以上をしっかり鑑別し、治療につなげるために、大腸内視鏡検査をおすすめしています。
大腸内視鏡検査では、小さなポリープはその場で切除でき、出血していても止められる可能性があります。
運悪く、大腸癌が発見されても、早期であればあるほど内視鏡治療など身体や命に負担の少ない検査で治療することができます。
検診でひっかかった、怖いなあ、大腸内視鏡検査、嫌だなあ、
行くの面倒だから、来年も陽性だったらにしようか、と思うのも無理はありません。
検査についてわかりやすく説明し、不安なく施行できる環境を整えておりますので、便潜血検査陽性の場合、迷わず受診ください。


記載者:院長 堀川洋平





