ピロリ菌除菌が、予防の第一歩。
ピロリ菌、正式には「ヘリコバクターピロリ」(=Helicobacter pylori)といいます。
ピロリ菌は、胃がん、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などのリスクとなり、除菌が推奨されます。
ピロリ菌除菌の保険適応は、
①ヘリコバクター・ピロリ胃炎と内視鏡検査で診断された患者さん
②胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者さん
③胃MALTリンパ種の患者さん
④特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
⑤早期胃がんに対する内視鏡的治療後の患者さん
とされています。






※イメージです。
ピロリ菌除菌治療とは
除菌治療の実際は、抗菌剤2剤+制酸剤1剤(最近はパック製剤になっています)を1日2回、1週間服用し、服用終了後から約8週間以上空けて、尿素呼気テストなどで除菌療法の効果の判定を行います。
除菌療法の薬を服用中、軟便、味覚異常、皮疹などの副作用が4-5%の人にみられます。異常を感じた場合は、すぐに医師に相談しましょう。
除菌療法の成功率は約80%とされていますが、
①飲み忘れのある場合
②飲酒した場合
③喫煙した場合
④ピロリ菌に変異がある場合
には成功率が下がると言われています。
一週間は摂生して、一回で除菌を成功させましょう!




一次除菌療法で除菌が失敗した場合には,抗菌薬を変更して二次除菌を行います(三次除菌以降は自費診療となります)。
【注意点】
除菌治療から判定までの期間が空くためか、判定を忘れてしまう方がおられます。
尿素呼気試験はお薬を飲んでハーっとするだけの簡単な検査ですので、絶食で気軽にお越し下さい。

記載者:院長 堀川洋平